小声日記

初めてのpython、編み物、日々考えることなど

今年こそ編み物を始めよう 初心者へのススメ【道具・心構え編】



今年こそプレゼントに、手編みのものを用意したい、最近肌寒くなってきたし、家の中でできる趣味が欲しい、そんなふうにお考えの皆様、今こそ編み物を始めましょう。編み物はとっても手軽に始められて、日々の喧騒、スマホから離れて穏やかな時間を過ごせる現代人にぴったりな素敵な趣味です。ふわふわの毛糸を触りながら過ごす時間が、暖かな作品としてあなたの手元に残るのです。

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けれど、身近にやっている人がいないとなかなかはじめにくい趣味でもあります。親など先生となる人が身近にいればとても心強いですよね。でも、今はじめたい!という方、大丈夫です。インターネットにはたくさんの編み物の情報が流れていて敷居が低くなっています。

今回は、実際に1年ほど前に編み物を始めた私が、始めるときに収集した情報をまとめてご紹介したいと思います。一体何を用意すればいいの?どうすれば素敵なニットを作れるの?そんな悩みにお答えしながら、編み物の魅力を存分にご紹介していきたいと思います。

 

 編み物のススメ

皆様、最近の手編みのニットってものすご〜くオシャレなの、ご存知ですか?有名な例ですと、三國万里子さんデザイン、気仙沼の編み手さんの手編みセーターのブランド気仙沼ニッティングがあります。

www.knitting.co.jp

 

手編みの温かみを、最高の素材とデザインで。人生を共にするような素敵なセーターが並んでいます。三國万里子さんは編み物をしている人で知らない人はいないと言っても過言ではない、とってもオシャレなデザインをされる方で、デザインと編み方が書かれている編み物本も多数出版されています。私もこの本を買ってこの中から作品を編みました。どれを取ってもオシャレなのです。

 

海外パターンは文章で書かれており、日本の編み図文化とはかなり勝手が違います。そのため日本語で海外パターンを解説するページはあまり存在せず、検索しても情報を得にくいので少しやりづらいかと思われます。一目惚れした場合は、海外パターンのわかりやすい参考書がありますので、それを参照しながら編み進める形をとりましょう。海外パターンを読めれば、編み物の世界がぐっと広がるのは確実ですよ。

レシピに合わせて道具を揃えよう

さて、色々なパターンを見て、お気に入りのものは見つかりましたでしょうか。ここから、道具を揃えていきましょう。

編み物を始めるにあたって必要な道具、それは毛糸と編み針ととじ針です。とじ針はなんでもいいのですが、毛糸と編み針、相当種類があります。毛糸は調べればいくらでも出てきますし、編み針も0~15号まで太さがあり、さらに太いのも、細いのもたくさんあります。一体何を選べばいいのかわからなくなると思いますが、選ぶにあたってのポイントは、あなたの選んだレシピにあります。

大抵のレシピには、使用した編み針の号数と毛糸が記されています。作品を作る際のポイントは、編み針と毛糸の太さになります。太さがその作品のサイズ感を決定するからです。つまり、レシピに記された太さの編み針と毛糸を買えばいいわけです。

 

しかし、レシピに記されている毛糸は、お値段も素敵なブランドものであることが多いです。予算に余裕がない、初めてで自信がない、という方は太ささえ揃えれば他のリーズナブルな糸で代用することができます。毛糸は、極細、中細、合太、並太、極太、超極太という言葉で太さが表現されているので、これを揃えると代用したときに似た雰囲気になります。

つまり、レシピをみて編み針と毛糸を確認、毛糸の名前をググることでその毛糸の太さがわかりますので、同じ太さの好みの糸を購入するという手順になります。毛糸はレシピにグラム数が書いてあると思うので、それで何玉か確認して必要分購入してくださいね。

毛糸は手芸屋さんで実物を見ながら買うのも良いのですが、手芸屋さんにある毛糸は素敵なブランドもので少し手が出にくいお値段かもしれません。私はよくネット通販を利用しています。毛糸ピエロさん、毛糸ZAKKAストアーズさんは手軽にいい毛糸が手に入り、レシピがたくさん載っているためワクワクするお店です。例えば、上記のニットラボさんのスヌードを編む際、私は毛糸ピエロさんのソフトメリノ極太を3玉使いました。極太糸なので代用できるのです。セール時ならば1000円くらいでしょうか。

 


ソフトメリノ極太[毛(メリノウール)100% 極太 40g玉巻(約40m) 全14色]

また、迷ってしまったらキット購入もオススメです。

はじめにレシピ分の毛糸を買いきるのって勇気がいると思うのですが、必要なので、買いきりましょう。実は毛糸にはロットと言って染めの個体差があります。これをなくすには、同時に必要分買いきることが重要です。後から足りなくなって買い足すと、色が違った!ということがしばしばあるのです。

 

編み針は、あるといつまでも使えるのでいいものを買うことをお勧めします。が、号数があっていれば大体なんでも構いません。号数が揃っていないことも多いですが、100均にも売っています。

 

棒針に関しては、玉つき棒針、4本棒針、輪針というものが出てくると思います。ざっくりいうと、玉つき棒針は平面のものを編む用、4本棒針は立体的に編む用、輪針は平面、立体、輪用という感じです。この中では少々値が張るのですが、私は圧倒的に輪針をオススメします。輪針はマジックループという手法を用いることで手袋の指からセーターまでどんなサイズのものでも輪にぐるぐると編むことができるのです。

info.envelope.co.jp

コードがしなやかで80cm以上あるものを選べば間違い無いです。針の太さ一種類に対して1本で済むというのは魅力的です。addiのSock Rocketsはしなやかなコードで靴下編みに最適であると有名です。


addi メタル輪針【Sock Rockets】775-7(0号−5号)

 

海外から渡ってきた文化として付け替え輪針というものがあります。輪針のコードと針を分離できるため少ないコードでスッキリ収納できるものですね。KNIT PROやCarry C longなどが手に入れやすく評価が高いです。これをはじめにセットで買ってしまうと、他に何もいらなくなります。これで一生遊べます。それと、編み物はサイズの調整の際に編み針の号数を変えることで対応するのですが、その時に欲しい号数の針がないというストレスから解放されます。最高です。

 


Tulip 切り替え式竹輪針セットcarry C Long キャリーシーロング 

 

だんだんと値が張るものまでご紹介してしまいましたが、予算やどれくらい続くかなど事情に合わせてお買い求めいただければと思います。編み物は時間をかける趣味なので細く長く、というスタイルが合うように個人的には思います。レシピにあったものを揃えるのがポイントですよ。

 

編み方は動画で勉強しよう

さてさて、編み図は、のぞいてみましたでしょうか。きっと、良くわからない記号が並んでいることと思います。こんなの何もわからないよ〜という皆様。救世主のようなサイトがございます。

www.tezukuritown.com

日本唯一の編み物雑誌「毛糸だま」を発行している日本ヴォーグ社が、編み目記号の解説ページを作ってくれています。しかも動画付きですので、そのまま動画を見れば作り方までわかります。編み目記号と、それに対応している編み方の名前がわかればググってしまいましょう。youtubeに解説付きの編み物動画がたくさんアップロードされています。

あと、大切なワードとして「作り目」、「伏せどめ」というのがあります。始まりと終わりです。レシピに指定がある場合もありますが、用途に合わせて様々な方法があるのでぜひ調べてみてください。ヴォーグ社のサイトにも数種類の作り目が紹介されています。

それでもわからなければこちらの本をお勧めします。編み方よりもっと前、編み目ってどう数えるの?みたいな質問に懇切丁寧に答えてくれる本です。編み目記号の対応表も載っているのでこれ1冊あれば大丈夫です。

キーワードを検索して情報を得よう

初めて何かをする時って、その分野のキーワードを掴めないと検索するのもままならないと思うんです。今回の記事には編み物関連のキーワードがたくさん散りばめられています。大切だと思うワードには極力リンクを貼りましたが、ぜひ自分でも検索してみてください。特に、動画のわかりやすさは素晴らしいです。独学でも編み物は始められますから、ぜひその一助としていただければと思います。

 

編み物を楽しもう

編み物は時間のかかる趣味ですが、ふわふわの毛糸を前に過ごす時間は穏やかで愛おしく、それだけにできた作品には愛着が湧くと思います。少しずつですがやればやるほど長くなっていく編み地を見ると達成感を感じずにはいられないでしょう。様々なサイトを見ながら、納得のいくものを作り上げましょう。

一生の趣味になるであろう編み物をぜひ今年こそ始めましょう!素敵な編み物ライフを!